【ゼニス】ZENITHとは?創業160年の歴史と時計づくりの哲学

こんにちは。
いつもゼニスブティック大阪のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
本日は今年で160周年を迎えるゼニス。
改めて「ゼニスってどんなブランド?」というテーマで、ゼニスの歩んできた歴史とその魅力をご紹介したいと思います。
私自身も今回のブログを書くにあたってゼニスの歴史を深く知ることで、さらにこのブランドが好きになりました。この記事を読んでいただいた皆さまにも、ゼニスの世界観をもっと身近に感じていただければ嬉しいです。
◆ ゼニスのはじまり 〜「完璧な時計」を目指して〜

ゼニスは1865年、スイスのル・ロックルにて、若干22歳のジョルジュ・ファーヴル=ジャコによって創業されました。
創業時の彼の目標は、「これまでに作られた中で最も正確で、最も信頼性の高い、完璧な時計」を作ること。
簡単に聞こえるかもしれませんが、それを実現するためには並々ならぬ努力と情熱が必要でした。
ジョルジュはスイスで初めて、部品製造から組み立てまでを一貫して自社で行う「統合型マニュファクチュール」を実現した人物でもあります。このシステムこそが、今日まで続くゼニスのクオリティの礎となっています。
◆ 世界を驚かせた革新の連続

1876年のフィラデルフィア万博でアメリカの大量生産技術に衝撃を受けたゼニスは、さらに近代化を進めていきます。そして、1900年のパリ万博では、懐中時計用ムーブメント「ゼニス」を発表。見事金賞を獲得しました。
この名に込められた意味は、「星明りの道を進み、より素晴らしいものを目指す原動力に」。これを機に、社名も現在の「ゼニス」へと変更されました。
◆ 試練の中でも輝き続けたブランド

第一次世界大戦では、時計生産を維持するために弾頭の製造を行うなど、困難な状況にも対応。戦後には鉄道や郵便インフラの発展により、ゼニスの時計需要は大きく高まりました。
また、第二次世界大戦中はフランス軍向けの航空機用カウンターなども製作。いかなる時代にも「時間を正確に刻む」使命を果たし続けてきました。
◆ 精度を追い求めた伝統のクロノグラフ

ゼニスが創業当初から重視していたのが「クロノグラフ」。1899年には初のクロノグラフを製造し、精度への飽くなき探究心を実現していきます。
天文台の精度コンクールでは、なんと2,333個以上の賞を受賞。ある年には、すべての記録をゼニスが独占したという逸話も残っています。
◆ 経営を次世代へ、そして世界へ

ジョルジュは1911年に経営権を甥へと引き継ぎ、自らは引退します。しかしその前に、従業員の生活向上のために住宅やレストラン、ホテル、さらにはレンガ工場や石材所まで整備。インフラを整えた先見の明と人への想いが、ゼニスを今の姿へと導いたのです。
甥もまた世界を視察し、国際的なビジネス感覚を学びながらゼニスの成長に貢献。こうして、ゼニスは世界的なブランドへと発展していきました。
◆ 日本とのつながり

実は、日本でもゼニスの時計は「ゼニット」として親しまれてきました。昭和初期には国鉄の懐中時計として正式に採用され、その信頼性の高さを物語っています。
◆ 160年続くゼニスの現在

ゼニスは創業から160年以上にわたり、「正確さ」と「革新性」を守り続けてきたブランドです。単なる道具としての時計ではなく、時代を超えて受け継がれる“信頼”を形にしてきました。
今後も伝統に敬意を払いながら、さらに革新的なモデルを展開し、世界中の時計愛好家を魅了し続けることでしょう。
いかがでしたか?
ゼニスというブランドが、いかに深い歴史と哲学を持っているかを少しでも感じていただけたら幸いです。
今後もゼニスブティック大阪では、ブランドの魅力をお伝えするさまざまなモデルやイベントを発信していきますので、ぜひお楽しみに!皆さまのご来店をスタッフ一同、心よりお待ちしております。