エル・プリメロの危機を救ったあの部屋へ。
こんにちは!!今日はすごく暖かく春の訪れを感じますね。
本日はゼニス ル・ロックルの本社工場の中にあるゼニスを好きな方ならご存知の方も多いのではないでしょうか?シャルル・ベルモの屋根裏のご紹介です。
まずはシャルル・ベルモ氏とは
エルプリメロの原案から携わり長年ゼニスマニファクチュールで働いてきた人物です。
1970年初頭スイス時計業界はクォーツの出現により危機に直面していました。1975年ゼニスも例外ではなく機械式時計の製造を止め時計製造はクォーツウォッチの製造のみを行うことを当時ゼニスを傘下に収めていたアメリカ企業から命じられ同時に機械式ムーブメント製造に必要な金型、金属道具、資料の破棄を命じられました。
当時クロノグラフムーブメントの製造を専門としていた工房責任者のシャルルベルモ氏は機械機構がいつの日かクォーツに打ち勝つことを信じてエル・プリメロの資料、金型、道具などを屋根裏部屋に隠しました。
そして9年後の1984年エルプリメロは見事に復活を遂げたのです。シャルルベルモ氏の勇気ある行動がなければ現在のゼニスコレクションは無かったと言えるほどの英雄です。
そんな彼がエルプリメロの重要書類などを隠した屋根裏部屋は現在も残っていて今回は何と!!見学させてもらいました。
屋根裏とは聞いてましたがほんとに屋根裏です!!
金型のものすごく多いです。
ほかにも資料や金属道具など当時のままで保管しているようでタイムスリップしたような気分でした。この部屋がなければ今のエルプリメロが存在していなかったことを思うと本当に貴重な空間だと感じました。