【ゼニス】キャリバー135は何がすごい!?2025年新作『G.F.J.』に搭載されている伝説のムーブメントを徹底解説!!

こんにちは、中住です!
本日ご紹介するのは、2025年の新作『G.F.J.』に搭載されているキャリバー135について、深掘りしていきたいと思います。
ゼニスが誇る歴史的ムーブメント、キャリバー135。その由来について詳しく解説いたします。

①135とは!?
まず初めに【キャリバー135】というムーブメント名についてですが135この数字はキャリバーの直径の13リーニュ(30mmに相当。ヌーシャテル天文台コンクールの腕時計部門で許されている最大サイズ)と厚みが5mmということから135と名付けられました。

②歴史
キャリバー135スイスの時計職人エフレム・ジョビンの指導のもとで開発され、1949年から1962年まで約11,000個のみ製造されたました。このムーブメント(時計の中の機械部分)には、2つのタイプがあります。ひとつは一般向けに販売された「市販モデル」、もうひとつは精度を競う「クロノメーター・コンクール」に出品するためだけに作られた特別なモデルです。
このコンクール用のモデルが「135-O」と呼ばれるタイプです。「O」はフランス語で“Observatoire(天文台)”の頭文字で、これは天文台で行われた精度競技に関係しています。
135-Oは販売用ではなく、時計としてケースに収められることもありませんでした。目的はただひとつ、コンクールで最高の精度を証明すること。そのため、温度の変化や衝撃、時計を置く角度による違い(6姿勢差)といった厳しい条件下でも、正確に動くように作られていました。
その結果、135-Oは当時のコンクールで優れた成績を残し、高い性能を持つムーブメントとして知られるようになりました。

③コンクールでの受賞歴
キャリバー135は、天文台で行われたコンクールにおいて数々の賞を受賞し、その卓越した性能を証明しました。特に、1949年から1962年の間に235回ものクロノメトリー賞を獲得したことは、このムーブメントの優れた精度を象徴する実績です。
その中でも、特筆すべきはヌーシャテル天文台の腕時計部門で、1950年から1954年にかけて5年連続で1位を獲得したことです。この偉業は、キャリバー135がいかに高精度で信頼性のあるムーブメントであるかを、世界中に知らしめる結果となりました。

④過去の135と現在の135の違い
現行のキャリバー135は過去のキャリバーに比べパワーリザーブが40時間から72時間に進化しております。
また現行キャリバー135はCOSC認定も取得しており、その基準をも上回る精度(日差±2秒以内)を誇ります。
さらに、整備間隔も従来より長くなるよう設計されており60年前には不可能なこと、あるいは必要とされなかったことを実現しております。

⑤まとめ
キャリバー135が誕生した時代の時計業界では、まだ高精度を誇るクォーツムーブメントや、使い勝手の良い自動巻きキャリバーは存在していませんでした。その時代において、高精度の手巻き3針ウォッチを持つことは一つのステータスシンボルとされていました。
そんな中、キャリバー135は数々の賞を受賞し、特にヌーシャテル天文台コンクールでは驚異的な5年連続1位を記録。この実績は、ゼニスの精度の高さと、そのブランドとしての偉大さを物語っています。
ゼニスと言えば、どうしても【エル・プリメロ】が先に思い浮かぶかもしれません。しかし、エル・プリメロが誕生する20年も前に、実は伝説的なムーブメントが存在していたことをご存知でしょうか?
今年はゼニス創業160周年の記念すべき年。この機会に、ゼニスの歴史を語るうえで欠かせないムーブメント【キャリバー135】に再注目してみてはいかがでしょうか。

投稿:中住
ZENITH
G.F.J.
品番:40.1865.0135/51.C200
ケース径:39mm
ムーブメント:ゼニス自社製ムーブメント(Calibre 135)
ケース素材:プラチナ950
防水:5気圧防水
価格:¥6,952,000(税込)
※世界限定160本