55年間の夢を現実に!!ゼニスクロノマスター オリジナル トリプルカレンダー

こんにちは。
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本日は、開発より55年間の夢が現実となった、ゼニス「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」をご紹介いたします。
2024年新作で発表された同モデルですが、実は高振動クロノグラフとカレンダー表示との融合は、すでに55年前に始まっていました。55年も前に施行されており、長い時を経て登場した「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」は、ゼニスにとって待望の一本だったともいえます。
■ 1969年、夢の始まり

ゼニスの象徴ともいえる「エル・プリメロ」キャリバーが登場したのは1969年です。
世界初の自動巻き高振動クロノグラフとして時計史でも最も有名なキャリバーとなりましたが、実はこのキャリバーは当初からトリプルカレンダーとムーンフェイズを備えることを想定して設計されていたのはご存じですか?
常に挑戦し続けるゼニスだからこそ、世界初の自動巻きハイビートクロノグラフでは飽き足らず、挑戦的な取り組みを行っていたのです。
その証拠に、1969年にゼニスはA386(現在のクロノマスターオリジナル)と同じ丸型ケースを用いて25本の“トリプルカレンダー”プロトタイプを製作しています。これがエル・プリメロ搭載トリプルカレンダーモデルの“原点”で、ゼニスのトリプルカレンダー開発のスタートでした。
■ 進化する「クロノマスター」、そして原点回帰

1970年代に実際に登場したトリプルカレンダーは、1度より“スペースエイジ”を意識した未来的デザインをしていました。
日本では大阪万博が行われるなど近未来を夢見た時代という背景もあったと思います。
しかしながら、ゼニスがもともと目指していたスタイルはあくまでA386を基本デザインとしたクラシックスタイルです。
まさにそれを実現したのが「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」ということです。
1969年のA386と同一設計の38mmケースにドーム型サファイアクリスタル、曜日・月・日付・ムーンフェイズなど、1969年当時を忠実に再現したデザインは過去のモデルへのリスペクトを感じることができます。
■ 美しさと実用性を両立するダイヤル構成

複雑機構の搭載にも関わらず、視認性と美しさを兼ね備えているのも特徴の一つです。
曜日と月は12時位置の2つの窓に、日付は伝統的な4時30分位置に配置され、ムーンフェイズは6時位置で60分積算計と共に収められています。すべてがバランスよく配置れていて一体感がある素晴らしいデザインです。
文字盤にはローズゴールドカラーの針とインデックスが配置され、より洗練された印象です。
■ まとめ
今回ご紹介の「クロノマスター オリジナル トリプルカレンダー」は、単なる復刻ではありません。
1969年に描かれた構想と現代の技術で見事に具現化した“完結編”ともいえる存在です。
ぜひ、歴史を感じられるこちらの1本を手に取ってご堪能ください。
記:長野

ZENITH
クロノマスターオリジナル トリプルカレンダー ブティック エディション
品番:03.3400.3610/40.C912
ケース径:38mm
ムーブメント:ゼニス自社製自動巻きクロノグラフムーブメント(エル・プリメロ3610)
素材:ステンレススチール
防水:5気圧防水
価格:¥1,837,000(税込)
※2025年5月時点での価格です