ゼニスの美学と技術の集大成ークロノマスタースポーツ

こんにちは。
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本日は時計の基本ともいえる文字盤、ブラック文字盤の「クロノマスター スポーツ」をゼニスの歴史と共にご紹介いたします。
スポーティでありながらクラシカル、現代的でありながら伝統的なこの時計はゼニスが160年を結集した一本でもあります。
このモデルの魅力を、1969年のエル・プリメロ初号機や往年の名作「デ・ルカ」「A277」「レインボー フライバック」との関係性まで掘り下げながらご紹介していきます。
ブラックダイヤルに宿る普遍性と革新性

まず目を惹くのは、光を吸収するようなマットなブラックダイヤル。そこに映える3色インダイヤル(グレー/ブルー/ライトグレー)の配置は、1969年に登場した初代エル・プリメロモデル(A386)をオマージュしたものです。
ブラック文字盤という定番の上に、視認性と個性を両立させたゼニスならではのデザイン。まさに「引き算の美学」の中に宿る、確かな革新です。
エル・プリメロ 3600──1969年から続く進化

搭載ムーブメントは、ゼニスの最新型「エル・プリメロ 3600」となります。
毎時36,000振動というハイビートはもちろん、センター針で1/10秒をリアルタイム計測できるという、まさにエル・プリメロの現代的進化版です。
しかしながら、この性能のルーツは、1969年の「世界初の高振動自動巻クロノグラフ」エル・プリメロがあってこそでもあります。ゼニスのこだわり続けたハイビートを精度だけではなく、視覚的にも存分に味わえる1本です。
A277、レインボー、デ・ルカ──スポーツクロノグラフの継承

A277:
タキメーターベゼルを備えた1968年に作成されたプロフェッショナルクロノグラフです。クロノマスタースポーツのベゼルは同モデルからインスパイヤーされており、デザインの原点となっています。

デ・ルカ:
ゼニスが1988年に登場した人気コレクションです。中には300m防水を誇る本格ダイバーズ仕様も存在し、クロノグラフとダイバーズの融合という挑戦がなされました。クラシックなクロノグラフの魅力と現代的なスポーツ性能の融合という部分はクロノマスタースポーツにも通じます。

レインボー フライバック:
1997年に登場し、軍用採用もあった高耐久・高視認性モデルです。ベゼルのデザイン、実用設計、機能美、配色も含め、現在のスポーツモデルに受け継がれています。
ゼニスのスポーティなクロノグラフは、1960年代のA277から、88年のデ・ルカ、そして90年代のレインボー フライバックへと継承されてきました。クロノマスター スポーツは、これらのデザインと機能性を、現代的な洗練とともに再構築しています。
ゼニスの“今”を象徴する傑作

単なるスポーツウォッチではありません。それは、ゼニスが160年かけて培ってきた多様な系譜を受け継ぎ、ひとつの形にまとめ上げた「語るクロノグラフ」です。クラシックであり、モダンでもある、伝統を重んじながらも、挑戦し続けるゼニスの歴史が詰まった一本ともいえます。ぜひ、この時計を手にしていただき、ゼニスの時計作りを感じてください。
記:長野

ZENITH
クロノマスタースポーツ
品番:03.3100.3600/21.M3100
ケース径:41mm
ムーブメント:ゼニス自社製自動巻きムーブメント(エル・プリメロ 3600)
素材:ステンレススチール
ベルト:ステンレススチール
防水:10気圧防水
価格:¥1,562,000(税込)
※2025年5月時点での価格