『ゼニスから知る』シリーズ 機械式時計の『クロノグラフ』とは?

みなさまこんにちは、ゼニス ブティック大阪です。
機械式時計には、詳しい人なら知っている言葉、初めて探されている方には『?』という言葉がたくさんあります。
今回の投稿から、定期的に『ゼニスから知る〇〇』というシリーズで、皆様にゼニスを通して『機械式時計』の様々な機能や技術、そして魅力について投稿出来ていければなと思っております。
第一回目は、ゼニスには欠かせない『クロノグラフ』について書いていきます。
クロノグラフとは?いつ誕生したの?
クロノグラフとは、現在時刻を示す時計に「経過時間を計測するためのストップウォッチ機能」を組み込んだ腕時計のことです。主な機械式時計では、ケース横のプッシュボタンを押すことで、計測の開始・停止・リセットができます。
デザイン性も含め、時計好きからは長く愛され、各ブランドの人気上位に入る機構となります。
クロノグラフという言葉が誕生したのは19世紀初頭で、ギリシャ語で時間を意味する『Chronos』と、記録を意味する『Grapho』が組み合わさり、競走馬のタイムを計測し、記録する為の機械(針の動きに合わせて文字盤へインクの点を記録する装置)が、1822年に発明されたものが最初となります・・・が、近年までその機械が、史上初のクロノグラフと言われていましたが、時計師ルイ・モネが1816年に作成した、1/60 秒(1秒で針が1周する)計測が可能な、天体観測用の21万6,000振動 ハイビート クロノグラフ『コンター・ドゥ・ティエルス』が2013年に発見された事で、現在はそのモデルが史上初のクロノグラフとされています。
ですので、実は今年2026年はクロノグラフが誕生して、210年の節目の年でもあるのです。
1/60秒計測できる(1秒に針が1周する)機械を、約200年前に開発していたなんてすごいですね。動き方としてはゼニスの『エル・プリメロ 21』の様な動き方だったんでしょうか??一度見てみたいです。
その後、航空・モータースポーツ・軍事・宇宙開発など、正確な時間計測が欠かせない分野で発展しました。現在では実用時計としてだけでなく、技術と物語を楽しむ機械式時計の代表的なジャンルになっています。
クロノグラフの文字盤は複雑そう?それがカッコいいんです

クロノグラフの文字盤には、通常の3針時計より多くの情報が配置されています。基本的なデザインにある3つのサブダイヤルは、(時間の)秒・(計測の)分・(計測の)時間を分けて表示するためのもの。これが、独特の存在感を生み出す理由で、車のメーターの様に見える事は、どこか男心をくすぐるデザインになっていると思います。
外周の目盛りには、速度計測や平均値を割り出すのに使うタキメーターや、距離を測るテレメーターが備わる場合もあります。
一見すると複雑ですが、それぞれが「時間をどう測るか」という目的に結びついています。機能から生まれたデザインだからこそ、スポーティーにも、知的にも、クラシックにも見えるのです。
クロノグラフを語るうえで外せないのが、ゼニスのエル・プリメロ

クロノグラフの進化を知るうえで、ゼニスの「エル・プリメロ」は象徴的な存在です。1969年に登場したこのムーブメントは、自動巻き機構とクロノグラフ機構を一体で設計し、毎時36,000振動の高振動(ハイビート)を実現しました。
高振動(ハイビート)とは、時計がより細かく時を刻む仕組みのことです。エル・プリメロは1秒間に10回の拍動を刻むことで、1/10秒単位を読み取るための性能を備えています。
大切なのは、精度を追求するための技術が、目で見て楽しめることです。現行のクロノマスター スポーツでは、中央のクロノグラフ針が10秒で文字盤を一周し、ベゼル上で1/10秒を読み取れるまで進化しています。
エル・プリメロは、クロノグラフが単なるストップウォッチではなく、精密な技術と動きを味わう機械式時計であることを教えてくれる存在です。
まとめ
クロノグラフは、時間を測るための時計です。しかし機械式時計においては、それ以上の存在でもあります。
複雑な文字盤、ボタン操作の感触、内部で連動する精密な部品、そして各ブランドが積み重ねてきた技術の歴史。ゼニスのエル・プリメロは、その魅力を理解するための入り口の一つです。
腕元で針を動かすたびに、ただ過ぎていく時間が、少しだけ特別なものに感じられる。それが機械式クロノグラフの魅力だと私は思います。
投稿者:菊池
