ゼニスのクロノグラフは精度の探求から生まれた

こんにちは。いつもゼニスブティック大阪のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今年160周年を迎えるゼニスですが、その始まりは一つの思いからでした。
「完璧な時計を生み出したい」それは、ゼニスが創業者“ジョルジュファーブル・ジャコ”の当初から抱き続けてきた思いであり、同時に“果てしなき探求心”でもありました。

スイスのル・ロックルは今や時計の大産業地域ではありますが、160年前のゼニスは小さな工房からは始まりました。
今回は、ゼニスの探求心が生み出した、3つの「エル・プリメロ」ムーブメント【エル・プリメロ400、エル・プリメロ3600、エル・プリメロ21】についてご紹介いたします。

■ エル・プリメロ400：精度への夢を現実にした

1969年ゼニスは一つの到達点にたどり着きます。
それが現代においても伝説的なムーブメント「エル・プリメロ」の誕生です。
ゼニスが目指したのは、単なる新機構ではなく、「最も精度を重視した、今までにない革新的な機械」を目指しました。
当時もっとも特徴的な部分は、世界初の自動巻きムーブメントであったこと、それに加え36,000振動/時という当時の常識を超えた高振動に設計したことです。
高振動という言葉だけ聞けば、そんなに革新的？に聞こえないかもしれませんが、部品の摩耗、オイルの消耗、パワーリザーブといったこれ以外にも数々な壁が存在しました。もちろんそれを乗り越えるのは至難の業ですが、ゼニスはゆるぎない探求心を持って、それらを乗り越え、そしてこの“完成された高振動機”は、多くのブランドも採用するほどの完成度を誇ることとなります。
それがエル・プリメロ400というわけです。
現代において伝統を重んじゼニスの精神が宿るムーブメントです。

■ エル・プリメロ3600：過去にリスリスペクトをかたち

50年以上にわたり高振動クロノグラフの象徴であり続けたゼニスは、2019年完成されたムーブメントを「再設計」する挑戦を行いました。
2019年にエル・プリメロ2として登場し、2021年にクロノマスタースポーツに搭載されました。それは、エル・プリメロ400の遺伝子を引き継ぎながら、「視覚的にもハイビートを表示、表現する」新たな試みでした。
クロノグラフ秒針が10秒で1周し、1/10秒をセンター表示で刻むという、基本設計は古き良きものを使用し、パーツの素材、歯車の配置を変更することによってロスなくパワーを伝えることに成功しました。
それを証拠に50時間の従来のパワーリザーブから、60時間への向上を果たしています。
ゼニスは、今まで目に見えない“時間”を、時計として見えるかたちに変えることで進化を表現しています。

■ エル・プリメロ21：ダイナミックに未来を信じる

ゼニスは、革新的なムーブメントを開発いたしました。
2017年に発売した“エル・プリメロ21”は1/100秒という前代未聞のクロノグラフを搭載しています。
その挑戦は必要なのか？疑問かもしれません。しかしながら、ゼニスは挑戦することで成長してきたブランドです。そんなアイデンティティーを極端に表現したのかもしれません。
360,000振動で動くクロノグラフ専用のムーブメントを、ベースムーブメントと完全に分離して搭載するという前代未聞の構造を採用しています。
通常の時計は28,800振動、高振動と言われるゼニスが採用している36,000振動、それを遥かに上回る高速ムーブメントです。
針が1秒で1周する1/100秒クロノグラフは、もはや芸術の領域です。音、振動、視覚、すべてでゼニスを感じていただけるムーブメントとなっています。

■ すべての「エル・プリメロ」は時計の歴史を感じられる

ゼニスが半世紀以上にわたって作り続けてきた、エルプリメロは時代共に変化し、それは「機械式時計の楽しさは何か？」というものを表現しているようにも思います。
以前は機械式時計とは時代の進化の最先端ありました。常に上を目指し挑戦してきたからこそ価値があったと思います。
まさにゼニスの“エル・プリメロ”はそんな存在だと思います。

■まとめ

ゼニス常に進化を目指し、挑戦をし続けたブランドであること、そして過去にリスペクトを忘れないブランドであることをご理解いただけたのではないでしょうか？
ぜひ、お時計を検討される際はゼニスの時計をご覧ください。
きっと最高の一本に出合えるはずです。皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
記：長野